1.長時間露出等について | 2.天体撮影用タイマー付きリモコン | 3.ダーク処理 | 4.改良型リモコン | |||
5.天体撮影用改造 | 6.電子部品の不具合 | 7.レリーズステー | 8.中国製タイマーリモコンの改造(D80用) |
前ページで紹介したようにD70での長時間露出は別売りのリモコン(ML-L3)を使ったタイム撮影が基本となります。NikonCaptureのカメラコントロールでもバルブ撮影はできません。私の希望としては、ノイズリダクションON用に
1.1分露光のあと、書き込み時間を考えて1分10秒のインターバルをあけ、これを繰り返す。
2.このパターンで3分露光のあとだったら、3分10秒のインターバル。5分、10分、15分も同様にできると便利。
また、ノイズリダクションOFF用に
3.1分露光のあと、書き込み時間のみを考えて10秒のインターバルをあけ、これを繰り返す。
4.以下同様に、3分、5分、10分、15 分があると便利。
というものです。
D70は約30分までなら長時間露出が可能なのですが、それを繰り返すことはあまりないと考えています。固定撮影なら構図を変えるし、ガイド撮影ならコンポジットするのでそんなに長時間の露出はしないでしょう。
そんな話を群馬星の会の例会でしていたところ、同じくD70を所有されている会員の山本修氏が
「それくらいなら可能だと思いますよ。ただし、本体に手を加えるのは怖いから、リモコンを改造する形でためしに作ってみましょうか?」
とおっしゃるのです。山本氏はNikonのCoolpix990にペルチェ素子や冷却ファン、レリーズ用穴などを取り付けて冷却CCDカメラに改造してしまうほどのメカ通です。どんなリモコンができあがるのか、わくわくしてしまいました。
8月はじめにリモコンが届きました。テスト撮影をしてくださいとのことです。メールでいただいたマニュアルは | |
T スイッチ等 表示箇所 左から
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全体像(左は市販のリモコン) |
タイマースイッチ |
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なんと、私の要望がすべてクリアーされているではありませんか。早速、室内でテストしてみましたが、問題なく動作します。次回の遠征のときには実際の星空を撮影して来ようと思っていますが、リモコン受光部との位置関係からどこにリモコンを設置するかが課題になりそうです。 |
我が家のドーム内で何回か試写を行いましたが、10月16日の群馬星の会による「スターウォッチングin赤城2004」会場で、初めて実践的な使い方ができました。 操作はいたって簡単。また、同じ露出の繰り返しであれば冷却CCDのようにずっと放っておけるので、その間に観望もじっくり楽しむことができます。次ページにあるように、ダーク処理についてはRAPが効果的に使えそうなので、撮影効率も上がります。 問題は予想していた通りリモコンの設置場所。直焦点撮影の場合は鏡筒にマジックテープつきのバンドで留めて使いました。ただし、これは屈折だからできたことかもしれません。星野撮影のときは近くに三脚を立てて使うと良いようです。 下の3枚が当日撮影した画像です。 |
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二重星団 | M31 | M42 |
180sec×1(RAP) | 300sec×3(NR ON) | 180sec×3(RAP)+300sec(NR ON) |
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