1.長時間露出等について | 2.天体撮影用タイマー付きリモコン | 3.ダーク処理 | 4.改良型リモコン | |||
5.天体撮影用改造 | 6.電子部品の不具合 | 7.レリーズステー | 8.中国製タイマーリモコンの改造(D80用) |
日食観測に出かけた際、中国製のタイマーリモコンを購入し、改造して使っている方の話を聞きました。その後、ニコン用で使っていないものがまだ手元にあるとのことで、譲っていただくことができました。 製品は香港のYoung nuo社のもので、D90用のコネクターでした。私はてっきりD300sなどの上位機種用(10pinのもの)だと思っていたのですが、いろいろな機種向けのものがあるようで、なんとD70s&D80用のものも販売されていました(始めからこれを買えば良かった・・・)。 とにかく、このままではD80には使えないので、コネクター部分を改造することにしました。 |
手元には、D80用のリモートコードMC-DC1があります。このコードを切断し、今回入手したタイマーリモコンと接続すればOKです。ただし、今後D90やその後継機、または上位機種を購入する可能性もあります。また、天体写真専用にキヤノンのEOS
KISSなども検討中です。そのため、KISS用に2.5mmのステレオミニプラグ仕様とし、その先はミニジャックを使って機種ごとに変換できるようにしました。 |
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これが純正のリモートコード MC-DC1 | 中は単純に3枚の金属板があるだけ |
テスターを使って各端子の役割を確認 | いよいよ切断。これでメーカー保証はなくなりました |
この段階でも動作を確認しました | 2.5mmのミニジャックは小さく、はんだ付けが大変でした |
入手したリモートコードは、ニコンの上位機種用純正品リモートコードMC-36にそっくりです。中を開けてみるとMC-DC1と同じく3枚の金属板がありますが、ここと黒、赤、黄色のコードとの導通が確認できません。試しにタイマーを利用してシャッターを切ってみると導通が確認できます。しかし、シャッターボタンを押した時にはやはり導通がありません。一抹の不安がよぎりますが、抵抗値は変化しているので、手持ちのテスターでは検出できないだけかもしれないと考え、改造を続けました。このあたりのことには全く無知なので、冷や汗ものです。 改造は基盤に直接はんだ付けすることも考えたのですが、上手でもない作業で回路にダメージを与えてしまう恐れがあるので、コードの途中で接続することにしました。 |
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内部はこんな感じ。 キヤノンのTC-80N3よりはんだ付けは難しそう |
黄色が半押し(フォーカス)、赤がシャッター(全押し) |
それぞれ熱収縮チューブで絶縁します | 補強も兼ねて、全体も収縮チューブで覆いました |
2.5mmステレオミニプラグは、となりの市にあるハムショップで1.8mのコード付き340円でした。市内のホームセンターなどでは3.5mmのものしか無く、ジャックに至っては全然見かけませんでした。 一応、キヤノンのEOS KISS用に、プラグの先端が全押し、中間が半押し、根本側がCommon(GND)になるようにしましたが、KISSを持っていないので、これで動作するかは未確認です。 |
早速D80に繋いでみると、きちんと動作してくれました。シャッターボタンを押した時もOKです。 大晦日に改造し、元旦未明の部分月食で早速使ってみました。このように5分おきにインターバル撮影するときなどは、本当に重宝しますね。今後は、比較(明)コンポジットを利用した星景写真にも活用したいと思います。 |
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一応、完成です | 早速、月食の撮影に利用しました |
今回の改造に当たっては、天文ガイド 2004年2月号 P.102〜3掲載の中西昭雄氏による「キャノンTC-80N3が使える 簡単改造で EOS Kiss Digital に強力アイテム!」および、いつもなにかとお世話になっている 太田宇宙の会 もてぎさんのHP「Canon EOS Kiss Digital TC-80N3 (タイマーリモートコントローラ)の改造」を参考にさせていただきました。 なお、この記事を参考に改造される物好きな方がいらっしゃるかもしれませんが、あくまでも自己責任でお願いします。 |
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