2004年1月28日(水)

 月がだんだんと大きくなってきました。そこでHαフィルターを使っての撮影を行っています。26日の夜は時折雲が流れるコンディションでしたが、お気に入りの馬頭星雲(IC434)を狙ってみました。前回は焦点距離530mmのε-160という機材でしたが、今回は400mmのPENTAX100SDUFです。この望遠鏡はCCD用に開発されたものではないので、カラー画像を得ようとすると青の波長域が膨らんで写ってしまいます。それでしまいこんであったのですが、このようにフィルターを使い、モノクロで撮影する限り、十分現役で活躍できます。ただ、今回は輝星によるゴーストが出てしまったので、構図をよく考えて再挑戦したいと思います。

 久しぶりに「星空の楽しみ」に記事を追加しました。これは以前地元の新聞「桐生タイムス」に連載していた記事を再構成したものです。今回は「第19回 月食の話」と「第20回 スターウィーク」です。
 1/27 22222HIT。

1月24日(土)

 昨夜は風もなく、穏やかな星空が一晩中続きました。しかし、冷え込みは相当なもので、深夜0時過ぎにはドームの中でもすでに-3℃まで下がっていました。
 メシエ天体の撮影は冬〜春の散開星団がほぼ撮り終わりました。露出はみんな1分間だったので、どんどん進めることができました。今回はM1、M41、M44、M67、M78、M93をアップしました。次はいよいよ春の銀河です。暗いものがほとんどですし、数も多いので1シーズンで撮りきるのはちょっと難しそうです。
 
 写真は昨夜のリニア彗星(2002T7)です。尾がだんだんはっきりとしてきました。
1/23のLINEAR(2002T7)

1月22日(木)

 今日は桐生のK小学校で観察会がありました。強い寒気のため、雪が舞いそうな気配もありましたが、観察時間の時だけ晴れ上がり、冬の星空を楽しむことができました。写真は昨夜撮影した土星です。環の傾き具合もよく、今日の観察会でも喜んでいただけたように思います。

 福島のあさおさんからリンク依頼をいただきました。「一目瞭然!浄土平」というサイトを運営している方です。以前「星空への招待」が行われていた浄土平に関する情報がたくさんあります。
1/21の土星

1月18日(日)

 昨日は南関東で雪が降ったようですが、群馬県南部は曇り。低気圧が関東南岸を通る時はこんなパターンもよくあります。そのため、星は見えなかったものの、夜の山に登って夜景を楽しむことができました。
 今日は暖かく穏やかな1日でした。庭に来たヒヨドリをFC-50+デジタルカメラで撮影してみました。星と違ってすぐに逃げてしまうのでなかなか難しいですね。画像がたまったら、ネイチャーフォトのページにコーナーを作ってみたいと思います。

 天体画像はM48M50を追加しました。ここのところ、散開星団の撮影が続いています。
ヒヨドリ

1月16日(金)

 1月14日、15日とサーバーのメンテナンスのため、トップページ以外は閲覧できなかったようです。ご迷惑をおかけいたしました。
 1月14日には、地元の新聞「桐生タイムス」に小惑星命名についての記事が掲載されました。こちらから読むことができます。
 今週撮った画像のうちM36M37M47をアップしました。このような散開星団は大きく広がっているものが多いので、ε-160ではちょっとアップしすぎの感があります。
 明日は東毛少年自然の家で「冬空のつどい」という観察会があります。近くの山に登る予定なのですが、天気予報は午後から雪。星空は無理のようです。
M37

1月12日(月)

 小惑星Hyakkaiは、見かけ上太陽のすぐ近くにあるため、現在は見ることができません。そこでといっては何ですが、1月10日に衝を迎えた小惑星第1番Ceres(ケレス・セレスとも発音される)をとらえてみました。
 Ceresは現在、双眼鏡でも見える7等級ほどの明るさになっています。1〜3月はふたご座のα星カストルのすぐ近くに見えるので、星図を片手に探してみるのもよいかと思います。
Ceres

1月09日(金)

 月が大きく、撮影も進みません。そこでメシエ天体のメニューに続いてNGC天体のメニューIC天体・その他のメニューをアップしました。
 小惑星Hyakkaiについては、まだ興奮冷めやらぬ、といった状態です。1/06に紹介したNASAのページを見たら、今日の午後からはAsteroid 8516 Hyakkai (1991 TW1) というように、固有名詞付きの見出しに更新されていました。また、発見&命名提案者の早川さんから命名文を送っていただいたので、紹介ページを作ってみました。今後、少しずつでも情報を追加していければと思っています。

1月06日(火) 小惑星Hyakkai誕生

 自宅ドームでの撮影システムが整ってきたので、小さいころからの目標の一つであった「全メシエ天体撮影」を目指すことにしました。手始めにメシエ天体のメニューを作ってみたのですが、まだまだ未撮影の天体がたくさんあります。あせらず、楽しみながら進めていきたいと思います。
 そんな折、先ほどメールチェックをしたら1月5日付けのMinor Planet Circular 50462で
小惑星8516(1991TW1)が Hyakkai と命名されたとの連絡をいただきました。奥多摩観測所での日置努氏、早川修司氏による発見です。新年早々、とてもうれしい知らせをいただきました。命名していただいた日置、早川両氏にこの場を借りて感謝申し上げます。なお、詳細については後日お知らせしたいと思います。
小惑星8516(1991TW1=Hyakkai)の軌道
NASA Near Earth Object Program より

1月04日(日)

 三が日は実家に行ったり、年賀状の整理をしたりしているうちになんとなく過ぎてしまいました。
 ガイド星を楽に導入できるようにとBORGのスパーイメージシフトを使ってみることにしました。しっかりした作りで安心感があります。それに伴って、昨日は赤道儀に搭載してある機材の重量バランスを取り直したところ、かえって遊びによるガタが出るようになってしまいました。このあたりの調整はいつになってもなかなかうまくいきません。
 今日の新着画像は、年末に撮影したM(メシエ)35M38M46M79の4天体です。どれもノータッチ撮影による60秒露出のコンポジットです。
オートガイダーとイメージシフト

2004年1月1日(木)

 新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 先ほど、自宅から車で5分の「観光道路」という所で初日の出を見てきました。風もあまり強くなく、穏やかな年明けとなりました。平和な年になるよう願っております。

 さて、今日は土星がふたご座で衝(しょう)となりました。これは、外惑星が地球から見て太陽の反対側に位置して、太陽−地球−外惑星と並ぶときのことをいいます。つまり、その惑星を一晩中観測することができるようになるので、もっとも観望に適した時期にあたります。今年は環も大きく開いているので、とても見ごたえのある姿になっています。
 下の写真は昨年の暮れ(12/28)に撮影した土星です。北関東の冬にしてはまずまずのシーイングに恵まれました。撮影方法は昨年の火星大接近で組んだシステム(デジタルビデオカメラ+レジスタックス)です。
12/28の土星

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