スターウィーク 〜星空に親しむ週間〜(第20回 7月4週)
2000/7/16に起こった皆既月食はご覧になったでしょうか。この時期にしては珍しく、安定した晴天に恵まれ、いつもとは違った月の表情をじっくりと観察することができたのではないでしょうか。こんなによい条件で皆既月食が見られたのは、ほぼ10年ぶりのことですから、小中学生のみなさんにとっては初めて見る光景だったことでしょう。
さて、子どもたちも夏休みに入り、ご家族でお出かけになる機会もあろうかと思います。街を離れ、海や山へお出かけの際にはぜひ、星空を見上げてみてください。この時期ですと、午後9時頃には頭のほぼ真上に明るい星が見つかります。これは、こと座のベガという星ですが、日本では七夕の織り姫星として有名ですね。南東に少し離れた所にはわし座のアルタイルがあります。こちらが彦星というわけです。
七夕行事は旧暦で考える方がよく、今年(2000年)の場合は8月6日がその日にあたります。このころになると梅雨も明け、きれいな星空を眺めることができるようになってきます。また、旧暦の7日は上弦の月がほのかに夜空を照らしており、情緒あふれるものとなるのです。
ところで、スター・ウィークという週間をご存じでしょうか。リーフレットには「スター・ウィークとは…バード・ウィーク(愛鳥週間)があるのなら「スター・ウィーク」があってもいいな…子どもも大人も、誰でもが気軽に星空を見上げてほしい、そんな思いから始まった星空に親しむ週間です。」と記されており、今年で6年目をむかえます。期間は毎年8月1日〜7日の一週間が中心で、国立天文台などが後援となって「子どもから大人まで幅広く星空に親しんでもらおう!」という趣旨のキャンペーンを行っています。
8月中は全国各地でキャンペーン協賛の観察会が開かれていますので、夏のお出かけ計画の中に組み込んでみてはいかがでしょうか。
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