小惑星[Hyakkai]が誕生
 2004.01.09


 私ごときが、と恐縮するばかりなのですが、百海(ひゃっかい)の名が付いた小惑星が誕生しました。

 これは小惑星8516番で、1991年10月13日の夜、日置努氏・早川修司氏によって発見されました。
 今回の命名については、2003年10月に提案され、国際天文学連合(International Astronomical Union :IAU)から 2004年1月5日発行の小惑星回報(MPC:Minor Planet Circular)43045号において発表されました。

 この小惑星は火星と木星の間を4年半ほどで公転しています。明るさから、その大きさは5〜15kmと考えられます。2005年11月末には16等級まで明るくなることが予想されるので、ぜひ自分の観測システムでその姿を捉えてみたいと思います。 (→2005年11月29日にその姿をとらえることができました。詳しくはこちらから。)

 なお、この小惑星の詳しい軌道などについては、NASAのJPLのページ http://neo.jpl.nasa.gov/cgi-bin/db_shm?rec=8516 がおすすめです。
軌道がJAVAのアプレットで立体的に表示され、下の方には軌道要素も出てきます。ぜひ一度お試しください。
 

8516 Hyakkai の軌道図(位置は命名が発表された2004/01/05) 上記のサイトよりImageをsave



MPCに掲載された命名文

(8516) Hyakkai = 1991 TW1
Discovered 1991 Oct. 13 by T. Hioki and S. Hayakawa at Okutama.
Masaaki Hyakkai (b. 1963) is a science teacher and president of
Gunma Astronomical Society. As a volunteer lecturer at astronomical
observation meetings, he works to popularize science and astronomy.



2004年1月14日、地元の新聞「桐生タイムス」に命名に関する記事が掲載されました。
以前はWebでも読めたのですが、現在はもう閲覧できないようです。
今回、転載許可をいただきましたので、ご覧になりたい方はこちらからどうぞ


小惑星についてもっと詳しく知りたい方は
    JANNET (Japan Astronomical Names Net)  
    小惑星の名前研究所              などがお勧めです。

また、群馬県の太田宇宙の会に関連する小惑星については
市川和彦氏  太田宇宙の会会員とその共同発見者により発見された小惑星  
          星になった会員達           で詳しい情報が見られます。


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