11月27日(木) ステレオ写真

 天文ネタからはちょっと外れてしまうのですが、ステレオ写真のページをアップしました。実は昔からステレオ写真(立体写真)が大好きで、学生時代は理科の教科書に載っていた河岸段丘の立体写真や、人工衛星の軌道を表したシミュレーションを飽きずに眺めていました。
 数年前「おもしろ科学教室」の講座でレンズ付きフィルムを2台使ったステレオ写真を扱ったのですが、今回はデジタルカメラとステレオフォトメーカーというフリーソフトを使っての作品が中心です。なかなかうまく見られない方もいるようですが、赤と青のセロファンを使ったアナグリフにも対応しているので、ぜひ挑戦してみてください。
東武ワールドスクウェアにて

11月24日(月) 南極での皆既日食

 NHKの日食中継、ご覧になったでしょうか。南極という特殊な環境で見られた今回の日食では、月の影が動いていく様子がとても新鮮でした。また、毛利さんの上品な感動がなんともいえなかったです。私は1999年8月11日の日食で初めて黒い太陽を拝んだのですが、もう興奮しっぱなし。「すごい、すごい」の連発でした。
 2009年7月22日には奄美大島の北部・喜界島・屋久島・種子島の南端・トカラ列島・硫黄島・北硫黄島・南硫黄島で皆既日食が見られます。何とか都合をつけて見に行きたいと思っています。
1999年8月11日の皆既日食

11月23日(日)

 最近撮影した画像を処理してみました。エンケ彗星は今が見ごろです。リニア彗星は25cmの反射望遠鏡で撮ってみました。また、夜半になると冬の星空も楽しめます。右の写真はオリオン座にあるIC434、通称「馬頭星雲」です。
 明日は南極で皆既日食が見られます。総合テレビでは朝7時のニュースのほか、午前8時00分〜午前8時20分、午前8時40分〜午前8時58分に、BShiでは午前7時25分〜午前8時30分生中継を行うようです。また、午後7時30分〜午後8時43分には「白い大地の黒い太陽」と題した特別番組があるようです。
 
インターネットでの中継もいろいろあるようですが、お勧めはライブ!ユニバースの中継 LIVE! ECLIPSE 2003です。
 本日20000HIT達成。
IC434(馬頭星雲)
IC434(馬頭星雲)

11月22日(土)

 昨夜は暖かい夜でした。気温の割には透明度も高く、安定した晴天が朝まで続きました。明け方昇ってきた月も美しく、地球照がきれいに見えていました。
 風が強いものの、今夜もよく晴れています。エンケ彗星は少し明るくなったように感じますが、依然としてつかみ所がありません。つかみ所がないといえば、大学生のときに見たIRAS・荒貫・オルコック彗星は、なんだかやたら大きいだけで青白い火の玉みたいでした。天文部の新入生に北の方向を見るように話すと、北極星より先にIAO彗星を見つけ、「あれ、何ですか」と聞かれたことを思い出します。
IRAS・荒貫・オルコック彗星
IRAS・荒貫・オルコック彗星(1983年5月)

11月20日(木)

 今日は冷たい雨の1日でした。わが家のすぐそばにある西宮神社では恒例の「えびす講」が開かれています。商売繁盛を願い、関東一円から人が集まるとされていますが、確かににぎやかな様子でした。
 天文関係では、ここのところ、昔オーストラリアで写した写真のスキャニングを行っています。今日も南天の星座を追加しましたのでご覧ください。
さそり座〜みなみじゅうじ座

11月18日(火)

 昨夜もエンケ彗星とリニア彗星を撮影しました。エンケ彗星はずいぶん拡散しており、なかなかとらえどころがないといった印象です。一方、リニア彗星はしっかりした姿になってきています。
 撮影ついでにM45(別名すばる・プレアデス星団)も撮ってみましたが、気温が下がったためか赤道儀のガタが大きくて星が点像になりません。3分も露出するとみな失敗してしまいました。一番まともな画像1枚のみで擬似カラー処理したのが右の写真です。
M45 擬似カラー

11月17日(月)

 今日は昨日と打って変わって冷たい北風の吹き荒れる寒い一日でした。夜までよく晴れていたので、今日も彗星の写真を撮りました。
 右の写真は昨夜写したエンケ彗星です。この彗星は公転周期が一番短く、3.3年で太陽の周りを回っています。それならばいつでも見られそうなものですが、太陽や地球との位置関係が毎回異なるため、見え具合も毎回違ってきます。それが今年は66年ぶりの好条件になるのだそうです。
 12月上旬までは見ることができるので、続けて観察していきたいと思っています。
11/16のエンケ彗星

11月16日(日)

 昨夜は群馬星の会の11月例会でした。10月に行ったスターウォッチングin赤城のまとめを行ったり、今後の会の運営について話し合ったりしました。
 今日は最高気温が23度を越え、風もなく暑いくらいの一日でした。晴天が夜まで続いたので白鳥座にあるエンケ彗星と、ペルセウス座にあるリニア彗星(LINEAR 2002T7)を撮影しました。
 右の写真は桐生にある山田製作所という会社の社内報「若鷲」です。実は以前、この編集後記に私の撮った写真(月と火星の大接近)を使わせていただけないかとの連絡をいただいていたのでした。それが無事に出来上がり、昨日郵送されてきたのです。HPを公開していると、いろいろなつながりができますね。 
社内報「若鷲」

11月14日(金) しし座流星群

 今年もしし座流星群の季節がやってきました。David Asher氏によると「2003年はここ数年に渡ってみられた活発な活動は期待できない」とのことです。しかし、いくつかのダストトレイルは地球軌道にやや近づくため,"暗い流星が主体の弱い活動"が見られる可能性があるそうです。
 フィンランドの天文学者ライチネン氏によると、今朝方もその可能性があるとのことだったので、午前1時から1時30分まで自宅ベランダで南を中心に空を眺めてみました。しかし、おうし座流星群と思われる流れ星がひとつ飛んだだけで、しし群にはひとつもお目にかかれませんでした。2001年の夢のような光景をいつかもう1度見てみたいものです。
2001年のしし座流星群

11月11日(火) 星座の写真

 秋の星座にアンドロメダ座ケフェウス座を追加し、南天の星座も少しだけアップしました。右の写真はケンタウルス座です。みなみじゅうじ座を取り囲むように大きく広がっています。
 ここ数年、星座の写真を撮る場合は、明るい星が目立つようにとハリソン社のデフュージョンフィルターを使ってきました。しかし、さすがに20年近く前の写真はそういった配慮もなく、星座の線がないと何座だかわからないようなものもあります。
 それにしても、星座の写真がきれいに撮影できるような暗い夜空がどんどん失われているように思います。

11月10日(月) 古い写真

 昨日アップしたさそり座には土星が写っています。ずいぶん昔のことですね。土星といえば、私が自分の望遠鏡を手にして毎日のように星を眺めていたころ、土星は今と同じふたご座にありました。ということは、あれからもう30年経っているのですね。
 私が初めて天体写真を撮ったのが1974年2月21日。右の写真は当時の撮影データです。精一杯記録していたつもりなのですが、今見ると漢字を間違えているところがあったりして恥ずかしい限りです。土星がふたご座の中にあったときの写真も探してみたのですが、自分で現像した白黒フィルムはカビだらけ。とてもスキャンできそうにありませんでした。残念。
天体写真データNo.1

11月09日(日) 南天の星空

 最近すっきり晴れた日もほとんどなかったので、懐かしい写真をフィルムスキャナーで読み込んでみました。右の写真は大学時代に行ったオーストラリアでのさそり座です。以前はこの旅の様子もアップしていたのですが、HPの容量不足のためにニコンのオンラインアルバムに移してしまいました。今回、新たな画像をスキャンしたので、ハイライトとして復活させました。南天の星座など、その他の画像についても徐々にアップしていきたいと思います。
 
オーストラリアでのさそり座

11月03日(木) 高崎市少年科学館

 一日雨の天気予報だったので、久しぶりに高崎市少年科学館を訪れてみました。ここには大学時代とてもお世話になったK先輩をはじめ、専門的で熱心なスタッフがそろっています。
 プラネタリウムの番組は「APOLLO TO THE MOON」というタイトルで「アポロが本当は月に行っていない証拠」とされる数々の疑惑を検証していきます。地球上での常識が月では通じないところがとても面白かったです。たとえば、月の地平線は何km先に見えるでしょうか。計算すればわかることなのですが、予想をはるかに超える「近さ」に驚きました(答えはぜひ番組をご覧ください)。

11月01日(土)  エンケ彗星

 先月末の活発な太陽活動により、日本各地でオーロラが観測されました。群馬県でも小山さん茂木さんがその様子を捉えています。10月30日は私も撮影に行こうかと思っていたのですが、空の暗い場所まで遠征するには体調があまり思わしくありませんでした。
 その代わりというわけではないのですが、自宅でエンケ彗星を狙ってみました。一応その存在が確認できるといった程度ですが、今後どんどん明るくなってくるはずなので楽しみです。
エンケ彗星(10/30)
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