オーストラリアの星々

1985年3月。春休みを利用して、南半球の星空を見るためにオーストラリアに 行きました。
小さな望遠鏡とカメラを持ち、約1ヶ月の一人旅でした。
有名なオペラハウス。シドニー湾を巡るカフェクルーズの船上から撮影。


メルボルン郊外で、バスのドライバーが突然「降りなさい」。訳も分からず外に出ると、
手の届きそうなところでコアラが昼寝をしていた。


雨のため、アウトバックに入れず足止めされる。
話によると30年ぶりの大雨だとか・・。空いた時間に
出かけた小さな動物園でコアラを抱かせてもらった。


エアーズロックの見えるユララリゾートに一週間滞在し、ずっと星空を眺め続けた。


エアーズロックの近く(約30km)にあるオルガ山群。こちらも絶景。


オルガ山群近景。岸壁にあいた穴は、先住民族アボリジニの開けた居住用の横穴だとか。


あこがれの南十字星。左にある明るい2つの星はケンタウルス座のα星とβ星。
太陽系に一番近い恒星として有名。


大小マゼラン雲。
大航海時代にマゼランがヨーロッパに紹介。
星雲ではなく、文字通り雲のように見える。


りゅうこつ座η(エータ)星のまわりに広がる散光星雲。満月の4倍にも広がっている。
月刊天文1985年9月号入選作品


こちらは大マゼラン雲のみ。3月だと、マゼラン雲は早い時間に
沈んでしまう。
月刊天文ガイド1985年9月号入選作品


南半球では、見慣れたオリオン座も日本とは違った傾きで沈んでいく。
灯りはユララリゾートのもの。情報が少なく、現地に着くまで空の様子が分からなかった。


ユララでは、町の灯りが多少気になるので、現地で知り
合った旅行者と一緒に一晩レンタカーを借りた。
これは昼間のうちに出かけた「Valley of the wind」。
ナウシカの舞台の元になった場所。


夜はひとりでエアーズロックのサンセット・ビューポイントへ。ディンゴがうろついていた。
さそり座の下にエアーズロックがあるのだが、町灯りや月明かりが全くないため、
写真には写らなかった。

さそり座付近の銀河は見事。うねるような暗黒帯が肉眼でもよくわかった。


朝焼けのエアーズロック。いつの日か、また見てみたい景色。

1枚岩のエアーズロックにはきちんとした登り道がある。

高さ342mのエアーズロック。上はいつも強風が吹き荒れている。
何人もの人が帽子をとばされていた。

昔あった飛行場などは、アボリジニの聖地として更地に戻したと聞いた。
遠くにマウントオルガの山並みが見える。


最後はブリスベンからシドニー経由で帰国。
ゴールドコーストは台風接近のため遊泳禁止だった。

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