ドーム建設報告
  このページは新着日記でお伝えしたドーム建設の様子を再構成しました。 (2003.08.26作成)

 1.建物の建設

 2002年夏。かねてから計画していた「天文ドーム」の工事がいよいよ始まりました。我が家の場合、周りを家や山に囲まれているので、かさ上げ&物置のための1階部分をコンクリートで作り、その上にドームを乗せることにしました。
○概観
2002/8/9 着工前の様子 8/21 内枠完成 8/26 コンクリート打ち 9/6 枠が取れました
 
○内部の様子
8/20 内側の様子 8/21 コンクリートを支える支柱 9/10 2階への昇降口 9/14 階段の取り付け
 
○上部の様子
8/22 上から見た様子 8/24 上部の枠完成 9/6 2階用の鉄筋が見えます 9/14 手すりの取り付け

 2.ドーム設置

 ドームは日新商会の3.0mU。他社も検討しましたが、外観の美しさと最小回転半径の小ささが決め手になりました。
 午前8時過ぎに日新商会の方が到着。観測室は2分割されてトラックに載っています。さっそく,駐車場でドームの組み立てが始まりました。12時過ぎにはもう組み立てが終了し,細部の調整に入りました。
まずは骨組み作り パネル張り スリットの取り付け
 
クレーンで吊り上げ 観測室と接合 これで完成

 3.機材の設置

 赤道儀はあのチロ望遠鏡を手がけた群馬星の会の川上さんの手によるもの。1970年代のものですが、ビクセンのスカイセンサー2000PCを取り付け、自動導入化を図りました。
ねむっていた赤道儀を再生していきます 地道にやすりがけ

川上さんによるこの赤道儀の製作記事 ピラーはH鋼でできています きれいに塗装

部品を慎重に組み上げていきます トラックへの積み込み

ドーム内に無事設置 ウォームホイールとウォームねじ モーターはスカイセンサー純正品
 
赤緯モーターの様子 バランスウェイトの再塗装 大きさは600mm×400mm

鏡筒は25cm F6のニュートン。群馬星の会の須田さんから譲っていただきました。
接眼部はタカハシのMT-200用 他に惑星観測用極小斜鏡もあります 2002/11/29 ファーストライト

 4.内装

 内装工事は冬休みを利用して自分で行いました。群馬星の会の須永さんにも手伝っていただきました。感謝!
12/25 作業開始。まずは根太張り。 12/26 床材張り 12/27 1階完成
 
12/28 2階の床張り 赤道儀周りはしっかりと 最後にカーペット張り
  
昇降口は1500mm×600mm 開閉扉は2分割 ピッタリ閉まります。これで安全
手すりもつけました 1階の機材置き場 右の本棚は自作(天文雑誌用) パソコンも設置
.

火星の大接近を控え、なんとか観測体制が整いました。今後は換気扇の設置、1階の網戸やブラインドの取り付けなどを予定しています。
しかし、今年(2003年)の夏は梅雨明けが8月にずれ込み、その後も雨や曇りの多い冷夏だったので、なかなかやる気が出ないまま過ぎてしまいそうです。

トップページ 機材紹介 天文台建設への道のり