小惑星[Hyakkai]
 2005.12.03


自分の名前のついた星をようやくとらえることができました。
これは小惑星8516番で、1991年10月13日の夜、日置努氏・早川修司氏によって発見されました。
くわしくはこちらからどうぞ。

 軌道要素によると2005年11月末から12月初めに16等級まで明るくなることが予想されていたので、撮影する機会をうかがっていました。初めてとらえたのは11月29日。風が強く、時折雲が飛んでくるという条件でしたが透明度は最高。思ったよりもはっきり写し出す事ができました。下の写真は間隔を27分ほどあけて撮影した2枚の写真を少しずらして合成したものです。恒星は上下に2つきちんと並んでいますが、小惑星は移動しているので位置が変わっています。
2005年11月29日  細井光学製 25cmニュートン(F6) + Bitran BJ-41L
IDAS製TypeVフィルター  L(3min1×1) 23:07と23:34の画像をStellaImage5「明るい方」で合成   
川上勇氏製作31cm用赤道儀にてノータッチガイド撮影  Vixen製Skysenser2000PC
群馬県桐生市 自宅にて
20051130
 今晩も良く晴れ渡り、月もない絶好の条件でした。StellaNavigator7によると、光度は15.9等級となっています。画面中央の×が写野の中心。その上が等級。さらにすぐ上にある小さな点が小惑星の位置です。今日はすぐ西に特徴的な星の並びがあったので照合しやすかったです。
昨日より短い間隔(6分)の画像を並べてみました。
2005年11月30日  細井光学製 25cmニュートン(F6) + Bitran BJ-41L
IDAS製TypeVフィルター  L(3min1×1) 22:09と22:15の画像をStellaImage5「明るい方」で合成
下の画像は恒星を基準に合成し、45分ほどの移動を表現してみました。
 L(3min1×1) 22:09と22:15、22:52と22:58の画像をStellaImage5「明るい方」で合成
20051201
 今日は透明度がよくありません。しかし、前の2晩オートガイドの調子があまりよくなかったので、ガイド用望遠鏡のシステムを少し変えて撮影してみました。結果はあまり変わらなかったのですが、比較的良く撮れた4コマの画像を合成してみました。
Hyakkai 2005/12/01
2005年12月01日  細井光学製 25cmニュートン(F6) + Bitran BJ-41L
IDAS製TypeVフィルター  L(3min1×1) 21:50、22:00、22:05、22:15の画像をStellaImage5「明るい方」で合成

この星が次に16等級まで明るくなるのは2009年9月。
15等台まで明るくなるのは2014年11月です。
恒星を掩蔽したりしない限り話題に上がることもないでしょうが、
こうして時折見守って行きたいと思います。


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