オーストラリア(1985.3)
大学2年生が終わる頃、大先輩のKさんが私の下宿にやってきて
「おい、百海。来年の春休み、ニュージーランドにいかねえか。」
と誘ってくださいました。自分が海外旅行をするなんて考えてもみていなかった頃のことです。

その後、授業や部活の合間をぬってバイトに励みましたが、思うように資金はたまりません。一方、先輩は就職(プラネタリウムのある科学館)したのですが、休みが取れそうもないとのこと。英語力の弱い私はひとりで行く勇気もありません。

しかし、今行かないといつ行けるかわかりません。 思い切って、ひとりで出かけることにしました。
行き先は天候を考えてオーストラリアに変更。移動は1ヶ月フリーパスの長距離バス、宿泊はユースを中心とした出たとこ勝負。こうして、初日の宿しか決まっていないひとり旅が始まりました。
                           旅のハイライトはこちら   

2度目のオーストラリア(2006.12)
妻、中2、小4の息子と4人で出かけた家族旅行。
 
ニュージーランド
オーストラリアに行ってから約6年後、再び海外旅行のチャンスが訪れました。
このときの様子は、当時月刊天文に掲載されていた「星と旅のスナップショット」コーナーに載せていただいたので、その文を紹介いたします。

南天の星々に憧れ、望遠鏡片手にオーストラリアを一人旅したのは、 もう6年前のことになってしまった。そして「次回はハネムーンの時だ」と誓った通り、再びあの素晴らしい星々に出会うことができた。
ニュージーランド・クイーンズタウン。南緯45°のこの街では、夏の12月はなかなか日が暮れない。さらに、夏時間を採用しているため、 撮影を開始できたのは午後11時頃からであった。しかし、人口わずか4000人、信号機さえないこの街では、ホテルから少し歩くだけで見事な星空が満喫できる。
この写真はホテルから歩いてわずか1分。ワカティプ湖を臨む歩道からのものだ。ベンチに腰掛け、忘れかけていた小星座をたどりながら何枚かシャッターを切る。機材は小さな双眼鏡と三脚だけだったが、二人のかけがえのない思い出を写し込むことができた。     (月刊天文1991年4月号より)

今読むと、ずいぶん恥ずかしいですね。まあ、お許し下さい。
 

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