ルーマニア編 その2

8月10日(火)
今日は日食前日。午前中は観測場所探しとリハーサルです。最初に行ったのは、ホテルのすぐ東側に広がるヘラストラウ公園。広くてとても気持ちよいのですが、昨日の場所より視界と移動距離でやや劣ります。歴史的な建物を入れて、という案も出ましたが、通行人の影響が出そうなので、最終的には昨日の予定地に決定しました。
ホテルが見えてくると、大きな日食の横断幕がありました。いよいよ明日です。
ヘラストラウ湖 ワールド・トレード・センターと日食の横断幕
午後はブカレスト市内観光です。コマネチとチャウチェスク、ドラキュラしか知らなかった私にとっては、驚きの連続でした。初めに行った国民の館(やかた)は故チャウチェスク大統領が自らの威信をかけて建設させた巨大建物。1983年に着工し、革命の起きた1989年にはその9割まで完成していたそうです。3層、12階建て、部屋数2800という大きさは、アメリカのペンタゴンに次いで世界第2位の建造物だとか。
現在は国会や国際会議に使われるようになりましたが、そういったイベントがない時期は見学ができます。カメラやビデオの持ち込みは有料だったので、内部の映像(下の4枚)はVTRからキャプチャーしました。

内部は確かに広く、そして豪華です。テニスコートが2面、いや3〜4面ほど取れそうな大きな部屋や、コンサートホール、劇場まであるのです。また、シャンデリアから壁や柱の彫刻まで、とにかく見事でした。しかし裏を返せば、それだけ、民衆は圧政に苦しんだことでしょう。

国民の館全景 入り口で

豪華なシャンデリア 内部構造を模したマーク 調度品 テラスからの眺め

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