2005年10月31日(月) 久しぶりのきれいな星空

 今日は同じ桐生出身の山中千尋トリオ ジャズコンサートに行って来ました。ファーストアルバムから持っているので、とても楽しみにしていましたが、期待以上の素晴らしい演奏でした。桐生市民文化会館を出るとこの秋一番の星空。なんだか得をしたような気になる日でした。しかし、帰宅して望遠鏡を火星に向けるとシーイングが滅茶苦茶。火星で起きている砂嵐(黄雲)のせいもあるのかもしれませんが、細かい模様がほとんど見えません。一応、ビデオ撮影を少し行いましたが、使い物になりそうもありません。
 しばらく星空を眺めているとドームの狭いスリットの間から流れ星を続けて2つ見ました。方向からするとどうやらおうし群のようです。そういえば月刊天文11月号に日本流星研究会の泉氏がおうし群についての興味深い記事を書いていらっしゃったことを思い出しました。それによると、今年のおうし群は火球(明るい流星)が期待できるとのことです。泉さんはおうし群について、あのD.Asher氏との共著論文があるほどの方です。これからしばらくは火星以外にも注目したいところです。
 そんなこんなで何かしたい気持ちが高まってきたので、M45(プレアデス星団・すばる)の撮影を行いました。市街地からですが、空の状態がよければ、結構写るものですね。
改造D70によるM45
  10/30 61000HIT 

2005年10月29日(土)

 昨日は群馬県民の日。休みを取ったので3連休です。きょうは新潟方面に撮影旅行に行くはずがあいにくの天気。そこで家の中をいろいろ片づけていました。ファンヒーターを引っ張り出している時にふと目にとまった段ボール箱。中身は懐かしい現像用品でした。おそらくもう二度と使うことはない気がします。ハイコンUのストックももう期限切れでしょうか。
 その後は最近撮影した火星の画像処理を行いました。シーイングのあまりよくない日が多く、なかなかすっきりした画像が撮れません。そういえば、10/20に撮影した火星の白っぽい部分はやはり雲だそうです。月・惑星研究会のページに出ていました。
 午後は星の会のS氏宅へ。使っていないCRTを譲っていただきました。いつもいつもお世話になっております。
10/23の火星 10/27の火星
死蔵されていた現像用品 10/23の火星 10/27の火星

10月27日(金) 教育センターでの研修

 今日は群馬県伊勢崎市にある教育センターで小中学校・理科研修講座に参加してきました。講座名は「教室が天文台に!-海外の望遠鏡を動かそう-」となっており、インターネットによる望遠鏡の遠隔操作を行い、授業に役立てるという内容です。インターネットを使った望遠鏡の遠隔操作や中継については、みさと天文台(当時)にいらっしゃった尾久土(おきゅうど)正巳氏の「インターネット天文台」という著作を読んだ時から興味を持っていました。それが群馬でも可能になるのですから、わくわくしながら参加しました。

 講座の前半は天体の学習の実態と課題やインターネット利用についての講義、後半はぐんま天文台やインドネシア・ボッシャ天文台の望遠鏡を実際に遠隔操作する実習が主でした。実習では、教育センターに持ち込まれたノートパソコンでテレビ会議を行いながら望遠鏡を操作します。操作ボタンをクリックするとぐんま天文台の観察用望遠鏡が目標天体に向かって動き出します。やがて、望遠鏡につながれた高感度ビデオカメラでとらえられた天体の画像がモニターに映し出されます。この日は始めに金星、そして白鳥座のアルビレオ、こと座のリング星雲M57、ヘルクレス座のM13などをとらえることができました。しかし、参加者が交代で操作しているうちに霧が発生してしまい、アンドロメダ銀河や火星などを見ることはできませんでした。

 インドネシアとの交信もうまく行きました。ぐんま天文台に勤めていらしたハキム氏が相手をしてくださってので、やりとりは日本語でもOKです。しかし、あちらは運悪く雨季。雨が降っていたため、室内に置かれた望遠鏡を遠隔操作するにとどまりました。
テキストの表紙 左がテレビ会議&望遠鏡遠隔操作画面
右が映し出されたM57の画像
インドネシアとも交信
 
 講座が終わる頃は伊勢崎も全天曇り。帰宅した時も全く星が見えませんでした。ところが24時を回った頃に外に出てみると良く晴れているではありませんか。あわててドームのスリットを開け、大接近直前の火星を撮影しました。

10月23日(日) 火星

 10/20の火星はシーイングが悪く、細部はよく観察できませんでした。それでも一応ビデオを回しておきました。今日になってやっと処理した画像が右のものです。「もう少し大きく見えるようになってから撮影しよう。」と思っているうちに秋の長雨のシーズンになってしまい、なんとこれが今シーズン初めての画像です。少し強めの処理をしたので輪郭が不自然になってしまいました。
 ところで、火星面左上の白っぽい部分、ビデオ画像にも写っています。何か表面に変化があったのでしょうか?
 今日はお昼前からすっきりとした青空が広がっていましたが、やはりシーイングは今ひとつです。でも、一応これからドームに行ってきます。
10/20の火星

10月21日(金) パソコン不調

 本日帰宅後、パソコンの本体とモニター(CRT)の電源を入れたとき、なにやらあまり聞いたことのない音が・・・。
 その後、いつになっても画面に何も映りません。よく見るとモニターの電源ランプがついていません。別のモニターに変えてみたところ、そちらでは問題なく動作しているので、パソコンではなく、モニターの異常です。MITSUBISHIのRD17GVという17インチのもので、7年ほど使っています。もう寿命なのでしょうか。
 とりあえず、子供部屋で遊んでいたモニターにつなぎ変えてみましたが、ピントがいまいちで目がとても疲れます。そのため、昨日の火星の画像処理も億劫になってしまいました。
 先日は和室の照明器具が成仏しました。ノートパソコンはずっと調子が悪く、突然電源が落ちます。15年使っているテレビは、いつ買い換えてもおかしくないほど電源のオン・オフを勝手に繰り返します。この冬は出費がかさみそうです。

10月20日(木) ホームスター

 久しぶりに朝から快晴の1日。やっと火星の撮影ができそうです。月があるので「火星が高く昇ってくるまでの間はHαフィルタを使って夏の散光星雲を撮影しよう」と、帰宅後すぐに用意を始めました。しかし、いつの間にか雲が広がってきています。
 仕方なく、母屋に戻り夕食を済ませ、何げなく新聞の折り込み広告を眺めていたら、なんと「ホームスター」が載っています。時刻は19:45。あわてて閉店間際の店に駆け込み、GETしてきました。
 
 「ホームスター」は「メガスター」を製作された大平貴之さんが開発に関わっているセガトイズの家庭用プラネタリウムです。群馬星の会の例会でも話題になっており、発売と同時に入手しようと考えていました。しかし、早々に売切れてしまい、ネットでは予約さえもなかなかできない状況が続いているのです。
 税込み19,800円だったのですが、ネット販売の最安値と同じくらいですね。送料も代金引換手数料もかからないので、かえってお得かもしれません。
まだ6〜7台ほどありましたので、購入を考えている方は要チェックです。

 予想以上に小さいと言われている本体は、本当に小さいです。肝心の星空は、明るい恒星が大きいのが気になるものの、かなり満足できました。特に天の川の描写は見事です。
 一通り楽しんでみましたが、その後、また晴れてきたようなので火星を見に行ってきます。
詳しいレポートはまた後日。さて、今夜のシーイングはいかがでしょうか。
ホームスター本体チラシ広告
 10/19 60000HIT 

10月15日(土)  網状星雲

 10月2日以来ずっと天気が悪く、12日の晩にちらっと月を見ることができたくらいでした。翌13日は久しぶりの快晴。上弦過ぎの月が明るかったので、Hαフィルターを使って散光星雲の撮影をしました。画像は白鳥座の網状星雲です。冷却CCDはチップサイズが小さく、望遠鏡では全体が収まりきらないので135mmの望遠レンズで撮影してみました。
 撮影の合間に月を見てみましたがシーイングが悪く、ゆらゆらと揺れてしまって仕方ありません。案の定、火星の模様もあまりよく見えませんでした。深夜になれば少しは落ち着くかと思っていましたが、いつの間にか雲ってしましました。今シーズンはまだ火星のまともな画像が撮れていません。10/30の大接近までに、天気が回復して欲しいものです。

 あさって10/17には浅い部分月食があります。こちらも晴れて欲しいものです。詳細はアストロアーツのページからどうぞ。
白鳥座の網状星雲

10月09日(日)  スターウォッチングin赤城2005

 昨夜はスターウォッチングin赤城2005開催の日でした。月刊天文や星ナビにも案内が掲載されていたので、遠く千葉県から参加してくださった方もいらっしゃいました。しかし、夕方から無常にも大粒の雨。実行委員長の新井寿さんの案内ページ上で「中止」をアナウンスしました。
 それでも一般の方(星の会会員以外の方)が26名も集まってくださいました。そのため、スポンサーからいただいた景品は差し上げてしまおうと言うことになり、雨の中での抽選会を行いました。報告ページはこちら
 悪天候の中おいでくださった皆様、本当にありがとうございました。来年はぜひ素晴らしい星空が楽しめますように。
10/08  59000HIT 

10月02日(日)  まほーばの森

 昨夜は群馬県多野郡上野村に行って来ました。昨年に引き続き、「星の鑑賞会in天空回廊」と題した観察会に講師として呼んでいただいたのです。場所は「まほーばの森」。馬放場(うまはなしば)という地名が名前の由来だそうです。近くには不二洞という鍾乳洞があり、スカイブリッジとよばれる壮大なつり橋で結ばれています。詳しくは2004年10月の日記からご覧ください。
 今年も天気予報は曇り。しかし、時折雲が流れるだけで、素晴らしい星空を眺めることができました。当初、参加者が25〜6名と伺っていたのですが、最終的には50名ほどの方がいらっしゃったようです。昨年同様、M57やM13、アルビレオ、アンドロメダ銀河などを見ていただくことができました。
 観察会終了後も会場に残り、少しの間、固定撮影をしてきました。山あいの村なので光害も少なく、夏〜秋の天の川がとてもよく見えました。おかげでニコンD70のレンズキットで購入した標準ズームの固定撮影でも天の川が写ってくれました。            
スカイブリッジ スカイブリッジに沈む夏の大三角 まほーばの森
 レストランとこぐま座
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