群馬星の会40周年記念観察会
スターウォッチングin宝台樹

 関東地方にもようやく梅雨明け宣言が出された8月2日(土)、「群馬星の会40周年記念観察会 スターウォッチングin宝台樹」が開かれました。
 会場は群馬県利根郡水上町にある宝台樹スキー場。近くには「裏見の滝」などの景勝地のほか、日本を代表する谷川岳や尾瀬などもある、自然豊かな場所です。
 会員は午後5時には集合し、パラグライダーを広げて見せていただいたり、望遠鏡の準備をしながら機材談義を繰り広げたりして過ごしました。夕方は雲が広がってしまい、月がうっすらと見えるくらいでした。
 
案内看板 開会前にはこんなことも… 望遠鏡の準備の様子

 午後8時からはスキー場のレストハウスで開会行事を行い、その後、プロジェクターを使って夏の星空や火星についての解説を行いました。このころにはたくさんの方々が集まり、最終的には約200人ほどになりました。
清水実行委員長のあいさつ 大島氏による天体解説 解説時にはレストハウス内がいっぱい

 室内での解説時には空全面を雲が多い、月さえも見えなくなってしまいました。しかし、午後8時45分に観察会場の駐車場に移動すると、ちらほらと星が見えてきました。そして会員の井上氏による星空解説を行ったあと、はくちょう座のアルビレオを皮切りに夏の天体を望遠鏡で楽しみました。
 午後9時半ごろになると、また雲が多くなってしまいました。このときは会員の加藤さんが用意した天体用ビデオカメラ(天文ガイド・ワテック共同開発のTGV-M)がその威力を発揮しました。肉眼では星が見えないのに、ビデオカメラではその姿をとらえることができるのです。
石原先生の望遠鏡 何が見えるかな ビデオによるライブ映像

 そうこうしているうちに午後10時。そろそろ東の空に火星が見えてくる頃です。駐車場の西側に移動してみると、赤く明るい星が確認できます。望遠鏡がおいてある場所からも立ち木越しに見えるようになると、一斉に望遠鏡が向けられます。高度が低いにもかかわらず、まずまずのシーイングで、白い極冠がはっきり見えます。
 AstrophysicsのStarfire 往年の名機 デジタルカメラで撮影

 午後10時30分を過ぎると、また雲が多くなってしまいました。そこで、レストハウスに戻り、お楽しみ抽選会を行いました。景品は協力団体である武尊山観光開発から夏山のリフト券やアウトドア用ライトなど、また、ぐんま天文台からは入場券が贈られました。
 抽選会が終わると、また雲が切れ始め、その後は夜更けまでじっくり火星を堪能することができました。右上の写真はその時に撮ったものです。機材はマニア垂涎のタカハシTOA-130。これに同じくタカハシの2倍バーローレンズとビクセンのLV15mmアイピースを使用しました。元画像がずいぶん小さいのですが、それでもここまで写りました。
抽選会の様子
 眼視で見る火星像はすばらしく、今まで見たことのないような模様がたくさん見えました。火星はこれからもどんどん近づいてきます。人類史上例のない大接近を今後も楽しみたいと思います。

  次回の観察会は大接近当日の8月27日(水)。場所は同じく宝台樹スキー場です。ぜひ、お越しください。

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