2005.05.14(土) ユーザーズミーティング&実践講座
 久しぶりにぐんま天文台にやってきました。考えてみると、自宅にドームを作ってからは一度も占有利用をしていません(ユーザーズミーティングには参加していますが)。今回は群馬星の会のメンバーで観察用望遠鏡を借り、昼はユーザーズミーティング、夜は占有利用という予定です。
 522段の階段を昇っていこうとすると、見慣れない看板がありました。駐車場から天文台までの遊歩道を太陽から冥王星までの距離に当てはめ、その途中には距離に応じて各惑星を配置した案内板が設置されていたのです。ちなみに縮尺は約100億分の1になるそうです。

 14:00から始まったユーザーズミーティングでの説明によると、機材の大きな変更点は無いようでした。オートガイダーが使えるようになったとのことでしたが、私は以前に使用したことがあるので「?」でした。残念だったのは、今年度から管理体制に変更があり、仮眠室が利用できなくなったことです。これについては他の方が「早急に対応してほしい」と訴えていました。

 続いて15:00からは、実践講座として国立天文台天文情報公開センター助教授の渡部潤一氏による「系外惑星の観測の原理」という講演会がありました。小型望遠鏡と冷却CCDカメラを用いれば(運が良ければ)太陽系外惑星の検出を行うことができるという内容です。以前、群馬大学の岡崎研究室で学んだ変光星の観測に通じる部分がたくさんあり、とても興味深く聞くことができました。

遊歩道に設置された看板 熊除けの鐘も・・・ 木星までくればドームが見えます
今年度はもっと利用します(たぶん) 渡部氏による講演 群馬星の会会員と記念写真



  夜の占有利用までの時間を使って、高山温泉ふれあいプラザの温泉にゆっくりつかってきました。途中の道路がすっかり整備されており、道を間違えてしまいました。
 
 群馬星の会会員が駐車場に集合したのが21:30。あいにくの霧でしたが、天文台へと上がっていきました。今日は毎月行われている群馬星の会の例会をぐんま天文台で開こうというわけなのです。
 都合をつけて集まったのは11名。山本氏が製作したD70、EOS両用インターバルタイマーの領布と使い方講座、川上氏によるD70のローパスフィルターのはずし方講座など、空が曇っていても話題が尽きることはありません。待機室で数時間過ごした後、台員の方の計らいで観察用望遠鏡を見学させてもらうこととなりました。これまで照明がついた中で機材をゆっくり眺めることがあまり無かったので、こちらでも機材談義に花が咲きました(ユーザーズミーティングで「?」だったオートガイダーですが、こちらはあらたにBitranのBJ-40Lに変わっていました。H氏の説明はこのことだったのでしょう)。
 その後、天候の回復が見込めそうも無いのでお開きとなりましたが、素晴らしい機材を前にして「今年は少しでも多く利用したいな」と思った次第です。

待機室での一コマ TOA-130がありました
久しぶりの望遠鏡群 オートガイダー(右側)

トップページ ぐんま天文台レポート 新着日記