2006年4月30日(日) シュワスマン・ワハマン第3彗星

 28日の晩に撮影したシュワスマン・ワハマン第3彗星(SW3彗星)ですが、B核がバーストを起こしたようで、大きく明るくなっていました。しかし、コマが広がっていて、分裂した核の様子はわかりませんでした。茂木さんのHP「太田から見た星々」の掲示板には、いろいろな方の画像や情報が書き込まれていますが、その中でちむらさんが紹介していたHSTの画像はすごいの一言。B核が粉々になっている印象を受けます。消えてなくならなければいいのですが・・・。

 一方、C核の方は相変わらずの姿といったところでしょうか。この日は透明度が悪く、アンタレスがやっと見えるくらいでした。そのため、いくら天頂付近とはいえ彗星の尾はパッとしませんでした。
4/29 73000HIT  4/28のB核

4月28日(金) シュワスマン・ワハマン第3彗星

 25日の夜は、透明度はあまり良くなかったものの、何とか彗星の撮影ができました。前回と同じく、タカハシのε-160鏡筒にBitranのBJ-41L冷却CCDを取り付け、1分露光を繰り返しました。彗星がどんどん移動していってしまうので、彗星核を基準としてコンポジットを行ったので、背景の恒星は線状になっています。

 B核がたくさんの破片に分裂しているとの情報がありますが、ESO(欧州南天天文台)のVLTで撮影された画像が公開されています。
これを見ると、確かにいくつものかたまりが確認できます。私が撮影した画像も強調処理を行うと、何となく分裂した様子がわかりますが、いかんせん焦点距離がたりません。そこで今夜は25cmF6に取り付けて撮影しています。しかし、適当なガイド星が見あたらず、かなり苦労しています。
SW3彗星 C核 4/25
4/25のC核

4月25日(火) 不気味な生物

 出張先からそのまま帰路についたため、いつもより少し早い帰宅となりました。すると次男がなにやら不思議な生き物を捕まえてきていました。体長は10cmほど。カッププリンの容器に入っているその生物は、黒くてヌメヌメしていて、動きはミミズのようです。
 次男がこの生き物の上にアリを落としたら(考えようによっては残酷ですね)、ネバネバした体液のために動けなくなってしまい、棒で引き離した後もアリは元気がなかったそうです。
 その後、ネットで調べたところ、この生き物はクロイロコウガイビルという扁形動物の一種で、プラナリアなどの仲間のようです。コウ-ガイ-ビルなので、KGBと略して情報交換している方たちもいるようです。地球上にはいろいろな生き物がいるのですね。

4月23日(日) メシエ天体

 21日の金曜日は本当によい空で、さそり座のしっぽの先までよく見えました。自宅では台風の後など、よっぽど条件の良い日でないとくっきりとは見えません。こんな日はそうあることではないので、一通り彗星の撮影をした後にメシエ天体の撮影をしました。
 メシエ天体とはフランスの彗星捜索家として有名なシャルル・メシエが、彗星と紛らわしい星雲状天体をまとめたカタログに載っている天体のことで、110番まで番号が付けられています(いくつか不明な天体もあります)。今までこつこつと撮影を続けてきましたが、天気の良くない春から夏にかけて、それも南の空低い天体は撮り残しがたくさんあります。そこで今回は南の空に絞って撮影しました。

 この日撮影できたのはさそり座のM6M80、へびつかい座のM62M107の4天体。午前2時を過ぎた頃から月明かりや雲の影響が出てきてしまったので、なかにはRGB画像だけ、L画像だけの画像もありますが、久しぶりに時間を忘れてがんばってしまいました。
へびつかい座のM107

4月22日(土) 久しぶりの快晴

 昨晩はこの時期にしては珍しく、透明感のある夜空でした。そこで、今地球に接近しつつある「シュワスマン・ワハマン第3彗星」を撮影しました。
 この彗星は1930年にドイツでシュワスマン氏とワハマン氏によって発見された彗星です。二人が発見した彗星としては3つ目なので、他の2つと区別するために「シュワスマン・ワハマン第3彗星」と呼ばれています。11年前の接近時に分裂を起こし、今回いくつもの破片となって近づいてきています。そのうち、一番明るいC核をまず撮影しました。その後、C核からL核までを一つの写野に納めようと狙ったのですが、自宅からでは2番目に明るいB核と3番目のG核くらいしか写し出せませんでした。
 それにしても今後の接近が楽しみです。
4/21のシュワスマン・ワハマン第3彗星
シュワスマン・ワハマン第3彗星

4月16日(日) 吾妻公園

 毎年この時期になると、我が家の前の道路が渋滞します。原因は吾妻公園。花の見頃となり、「チューリップ祭り」が開催されているのです。今年はここに来て気温が上がらず、花が長持ちしているようです。一部にはまだ桜も見られました。
 
 昨年、一昨年の日記を見ると、毎年のように吾妻公園や隣家のしだれ桜の様子を紹介しています。例年と違うのは、春の銀河の撮影が全然進んでいないこと。今年はすっきりと晴れる日がなかなかありません。AstroArtsで募集していた「夜桜と星空」の写真も撮れずじまいです。
吾妻公園のチューリップ

4月13日(木) しらこばと

 先日、越谷市役所の封筒が送られてきました。中を開けてみると「しらこばと」という冊子が入っていました。これは越谷市教育委員会が作成した環教育資料で、その1、2年生用の改訂に当たり、私の撮影した昆虫の写真を提供して欲しいとの依頼を受けていたのです。今回、この冊子が完成し、早速送ってくださったのでした。
 ページをめくると越谷市の公園や川、調整池などのイラストとともに、たくさんの生き物の写真が目に入ってきました。そして、低学年児童にもわかりやすいことばで環境に関する意識を高めていくように配慮されている内容でした。
 以前、私も桐生市の理科副読本「桐生の自然」の改訂委員を務めていましたが、今のところ、今後の改訂の予定はないそうです。しかし、いつも身近な自然に目を向ける意識は持ち続けていきたいと思いました。
 本日 72000HIT 

4月09日(日) 春の嵐

 最近、風の強い日がとても多い気がします。今日も昨夜からの強風がまだ収まっていません。そのため、開き始めた隣家のしだれ桜も右に左に大きく揺れていました。
 風が強い割には空の方はすっきりせず、ドームもしばらく開けていません。シュワスマン・ワハマン第3彗星が明るくなってきているというのに、新年度の忙しさも重なって、まだ一度も見ていない状態です。この彗星についての記事はAstroArtsのニュースつるちゃんのプラネタリウム内の特集ページなどが参考になると思います。
 新年度になって相互リンクの依頼をいくつかいただきました。こちらからどうぞ
隣家のしだれ桜

2006年4月01日(土) 新年度

 新年度になりました。心機一転と思い、このHPもトップページを替えてみました。以前は自動的にスライドショーが始まるようになっていたのですが、環境によっては重たすぎて迷惑をかけていたようです。そこで、今回は更新するたびに違う画像が表示されるようにしていました(これは大好きな佐野元春さんのページをヒントにしたものです)。
 さて、今日はエイプリルフールでもあります。今年のAstroArtsは「アストロアーシ」という架空の会社が「週刊 知られざる小惑星の世界」 という雑誌を創刊するという話題でした。昨年のステラシメージなどより本当っぽいので、信じてしまった人もいるような気がします。ちなみに昨年の記事はこちらから
  その1 星型のキノコ「すてらしめーじ」の開発に成功
  その2 JAXAA、H-IIAロケットの再利用計画を発表
 
 アストロアーツには、3/29の火球についての記事も掲載されていました。超長径路、超低速の火球だったようです。ここのリンクからSonotaCo Network Japanに行き、流星談話室の中の該当ページを見たのですが、アップされていた火球の動画を見てびっくり。本当にすごい火球だったことがよくわかります。流星のスペクトルも見事に撮影されていました。さらに、トップページを見て二度びっくり。SonotaCo氏?はあのUFOCaptureの作者だったのですね。

| トップページに戻る |