01月30日(月) 土星

 1月も明日で終わり。今年もいつの間にか一月過ぎてしまいます。いつの間にかといえば、土星も1月28日に衝(外惑星が太陽のちょうど反対側に位置すること)を迎え、観測の最適期になっていました。28日の観察会で見た土星があまりにも情けなかったので、昨夜は自宅で眺めてみました。この時期にしてはまずまずのシーイングかな、と思ったのですが、今日になって処理した画像はあまりパッとしませんでした。ここのところ、惑星はデジタルビデオカメラで撮影し、Registaxというフリーソフトで処理しているのですが、実はビデオカメラの調子が悪く、画像の一部がモザイク状になったり、音声が途切れたりするのです。同じ症状で修理に出したことがあるのですが、もう3〜4年前のことです。今度は修理ではなく、ハイビジョンカメラの購入を検討したいと考えています。 2006/01/29の土星

01月28日(土) 親子天体観察教室

 地元にある県立桐生野外活動センターでの親子天体観察教室に行って来ました。今年は手打ちうどん作りも組み合わせたためか、参加者が例年になく多く、とても盛況でした。
 コンピュータを使って簡単な解説をした後、実際の観察の始まりです。この施設は町中から離れたところにあるので、南の低空を除けばかなりよい星空が期待できます。昨日「最近水蒸気が多い」と書いたばかりですが、今夜は雲一つなく、とても澄んだ星空を堪能することができました。
 東側には山があるため、土星が見え始める時刻が気がかりでしたが、20時前には観察できるようになりました。ただ、シーイングがめちゃくちゃ。山の端から昇ってきたばかりの頃は環がよく確認できす、楕円形の不思議な天体のようでした。その後は空も少しずつ落ち着き、星雲星団とあわせて心ゆくまで冬の天体を楽しむことができました。

 
 年末年始に遠征撮影ができなかったので、観察会終了後も残って少し写真を撮ってきました。ニコンのD70(未改造)で固定撮影、改造機で直焦点撮影です。前者では施設を前景に取り入れて北天おおいぬ座を、後者ではFSQ-106でM42(オリオン大星雲)を狙ってみました。やはり自宅での撮影とはひと味違った作品になったように思います。

01月27日(金) カノープス その4

 学生時代、赤城山の南面で天体写真を撮っていた頃は、ガイド星を見ているときにもカノープスが気になったり、運転中にも目に入ってきたりすることがよくありました。そんなわけで、「カノープスなんてその気になればすぐ見られる」と思っていたのですが、いざ撮影しようと思うとなかなかうまき行きません。昨夜も低空にもやがあって肉眼での確認はできませんでした。天気予報では乾燥注意報が引き続き発令されてはいますが、一時期に比べると空気中の水蒸気量が増えてきたように思います。
 写真はニコンD70にズームレンズ(105mmF4.5)で撮影した画像です。やはり処理をするとカノープスが写っていたので、今日は30秒おきに撮影した画像を使って簡単なアニメにしてみました。
 

01月26日(木) カノープス その3

 「きれいなカノープスの写真が撮りたい」と思い、昨夜は車でほんの5分ほど遠征をしました。低空にもやがあったのでおそらく見えないだろうと思ったのですが、事前調査といったところでしょうか。桐生の街を見下ろす高台から南に向かって目を凝らしてまたのですが、案の定カノープスは確認できませんでした。一応シャッターも切ってみましたが、街明かりが強すぎて長い露出がかけられません。3分露光したものは、画面下半分が真っ白に飛んでしまっていました。
 帰宅後、30秒露出の画像を見ていたらカノープスがかすかに写っていました。とても「きれいな写真」とは言えませんが、今後の撮影計画の役には立ちそうです。
  
 話は変わって・・・・。ここのところ、隣の大間々町の図書館をよく利用しています。最近になって井田茂氏が書かれた「異形の惑星」(NHK出版)を借りて来て読んでいるのですが、なかなかおもしろく読み応えがあります。実はこの本は2005年5月にぐんま天文台で開かれたユーザーズミーティングの時から気になっていたのでした。実践講座として国立天文台天文情報公開センター助教授の渡部潤一氏による「系外惑星の観測の原理」という講演会があったのですが、その参考文献として一番に紹介されていたからです。
「異形」というインパクトのある語句もホット・ジュピターやエキセントリック・プラネットの説明を読んでいると、なるほどと感じさせられます。
カノープスはいずこに

01月24日(火) 自宅からのカノープス

 月明かりの影響もなくなり、観測シーズンに入りました。しかし、どうにも体調が悪くて昨夜は早く寝てしまいました。今夜は少し回復してきましたが、まだ本調子ではありません。空も冬型が強く、時折雲が飛んできます。そこで、自宅の2階ベランダからカノープスのお手軽撮影に挑戦してみました。
 12月にドーム前のテラスから撮影に成功しているので、問題は微妙な視界の違いだけです。真南に見当をつけて注意深く見てみると、双眼鏡も使わずにすぐ見つけられました。頼りない姿なので、あまり御利益はなさそうです。
2階ベランダからのカノープス
01/21 67000HIT

01月17日(火) 天候不順

 今年の冬は各地から例年にない大雪というニュースが届いていますが、私の住む地方はずっと積雪0cmです。しかし、天候はやはり不順で、今年になってからはよい条件で星空を眺めたことがほとんどありません。
 昨夜も完璧な曇り。もともと、月が大きく明るい時期なのですが、Hαフィルターによる撮影さえできません。そこで、この曇り空を利用してフラット画像を撮影し、昨年末に撮った画像を再処理してみました。というのも、青空を撮影したフラット画像を使っていたのでカラーバランスが大きくずれているように思ったからです。しかし結果はあまり芳しくないものでした。自宅での撮影なので元画像が光害の影響を受けているのですが、その割合がRGBで異なっているのです。そのため、どうしても画像上下でカラーバランスが崩れてしまのです。試行錯誤してみましたが、年末に処理したものと対して変わらない出来映えでした。
 今週末は北関東でも曇り/雪の予報が出ています。次回の新月期までには、安定した晴れの天気が戻ってきて欲しいものです。

 ここのところ、続けて3件の相互リンク依頼をいただきました。分野は占い、ペット、温泉と様々ですが、どの管理人さんも星に興味を持たれている様子がうかがえます。詳しくはリンクのページからどうぞ。

01月15日(日)  ニコン フィルムカメラ撤退

 1/13の朝日新聞一面に「フィルムカメラ ニコン撤退」という記事が出ていました(ニコンHPによるアナウンスはこちら)。愛用者としては寂しい限りです。という私も、2000年10月Coolpix880を購入してからフィルムを使う機会がぐっと減ってしまいました。それでもしばらくの間は「月以外の天体写真と運動会はやっぱりコンパクトデジカメじゃあダメだな。」と思っていました。しかし、D70を購入してからというものは所有するFE2、FM2、FG20、FTn、F801を一度も使っていません。固定撮影による長時間露出などはまだまだ銀塩の方が有利だと思いますが、中判カメラ(ペンタックス67)も有るので、ニコンのフィルムカメラボディのいくつかは整理する時期に来ているような気がします。
 今後もカメラのデジタル化はどんどん進んでいくことと思いますが、銀塩で身につけた技能や知識は今でも多いに役立っています。また、1コマに対する思い入れも違ったような気がします。右の写真は初めて新品で買ったカメラFE2のカタログの表紙ですが、今見てもなんだか胸がどきどきしてきます。使う機材は変わっても、被写体に向かったときの高揚感は持ち続けていたいものです。
FE2のカタログ

01月09日(月) 成人の日

 今日は成人の日ですね。新成人のみなさん、そして今まで支えてこられた家族の方々、おめでとうございます。
 
 桐生市では、昨日成人式が行われました。私は式が終わった頃、市内のA小学校に顔を出してきました。卒業の時埋めたタイムカプセルを開けるためです。午後2時過ぎ、新成人の面々が集まり校長室前の地面を掘り返し始めました。カプセルの中にはクラスの様子を映したビデオや8年後の自分に宛てた手紙などが入っています。寒い中、みんなで一生懸命掘り返しました。しかし、2時間半以上掘ってもカプセルは見つかりませんでした。いったい、どこへ行ってしまったのでしょう(あちこち掘ってしまったので、あとで校長先生に連絡を入れたところ、「一昨年掘り返したクラスも結局見つからなかった」とおっしゃっていました)。
 帰宅後、卒業アルバム&文集を眺めていると、当時の記憶が次々によみがえってきました。今日再会した新成人は、あのころの面影を残しながらもみんな立派に成長していました。「今回は穴掘りばかりだったけれど、今度はゆっくり話をする機会を持ちたいな」と感じる、そんなひとときでした。
01/06 66000HIT 

01月04日(水) 好きな天体  

 昨晩遅く、今度は長男が体調を崩してしまい、今朝一番で病院に行って来ました。熱はあまり上がらなかったものの症状は私とほぼ同じ。どうやらうつしてしまったようです。私も体調がまだ戻らず、今日も家でのんびりモードです。そんな中、大学時代のB先輩からメールが届きました。なんでも大晦日に放映された「たけしのTVタックル番外編」をたまたま見ていて、私の名前を見つけて連絡をしてくださったというのです。何ともうれしい便りでした。
 今日の画像は年末に撮影したすばる(プレアデス星団)です。先日、バラ星雲が昇ってくるまでの間に撮影したものです。今回はコンポジット枚数を増やし、フラット補正も行いました。好きな天体はつい何度も撮ってしまいますが、なかなか納得のいく画像にはなりません。
2005/12/28のM45

2006年01月03日(火) 謹賀新年

 新年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 私の住む桐生市では、予報よりはよい天気になったものの、残念ながら初日の出は拝めませんでした。
 
 その後、いつものように朝から妻の実家でお酒やおせち料理をいただき、TVで実業団駅伝を見ていました。ところが、11時過ぎからおなかが苦しくなってきました。「そんなに食べ過ぎたかな。日本酒も適量のはずだし・・・・。」と思っているうちに今度は吐き気が襲ってきました。午後はベッドとトイレの往復。まるで二日酔いの症状です。夕方からは体温も39℃近くまであがってしまいました。病院に行く気すら起きないほどです。新年早々、情けないスタートでした。
 翌2日は少し症状がよくなってきたので当番医を探して受診してきました。診察の結果は腸の動きが激しく、ガスがずいぶんたまっているとのことです。点滴をしてもらい、帰宅後はおとなしくしていました。
 そして今日になり、やっとパソコンに向かう元気が出てきた次第です。月も小さく天気もまずまずなのに、TVを見て過ごす休みになってしまいそうです。
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