5月30日(日)

 昨夜は下り坂の天気予報だったのに、夕方から晴れ間が広がってきました。なんだか頭が重いし、月はずいぶん大きく明るくなっていますが、赤城山の新坂平に出かけてみました。
 途中雲が広がったり、厚くなったりした時間帯もありましたが、なんとかニート彗星を見ることができました。この日は東風で、赤城の地蔵岳を越えてきたところで雲が切れ、西空は晴天という、あまり経験のない状況でした。

 冷却CCDによる彗星(移動天体)のLRGB撮像では、恒星の色が三色に分かれてしまい、かなり見苦しい画像になってしまいます。そこで、RGB画像はかなりぼかしてみました。そのため、恒星にはほとんど色がついていません。Nikon D70でも撮影してみましたが、強烈な月明かりの下では尾の淡い部分は描写できませんでした。
5/29のNEAT彗星

5月25日(火)

 日中から良く晴れ渡っていましたが、夜になると少し透明度が落ちてきてしまいました。おまけにニート彗星のすぐ近くに月があり、双眼鏡を使っても尾の存在はわかりませんでした。一応、撮ってみた画像が右のものです。時間を置いてとった8枚ずつの画像を合成し、合計16枚コンポジットしてみました。それでも21日に比べると、尾がぼんやりしています。月の影響だけでなく、彗星自体も遠ざかっているためでしょうか。 5/25のNEAT彗星

5月23日(日)

 台風2号が足早に過ぎ去った5月21日(金)。透明度も良いだろうと思いながら自宅でNEAT彗星を撮影しました。遠征用にと下ろした機材をドーム内の赤道儀に積み直し、一通りの準備ができたのが20時30分過ぎ。高度がずいぶん高くなり、視界の悪い我が家からでもじっくり楽しめるなぁと思いながらまずは冷却CCD で撮影しました。
 次に新機材のNikon D70で撮影、と思ったのですが、ファインダーが思ったより暗く、ε-160でのピント合わせに苦労しました(実際にはこのとき薄雲が出始めていたようなので、本当に暗いのかは良くわかりません)。そこで、テスト撮影をしてモニターで確認する方法にしたのですが、それを繰り返しているうちに一気に雲がわいてきてしまい、まったく星が見えなくなってしまいました。 低そうな雲だったのでしばらくは待機していたのですが、結局そのまま完全な曇天。ダークやフラット画像を撮って終了としました。
5/21のNEAT(2001Q4)
実はこのとき、赤城山に遠征していた仲間たちは低い雲の上に出ていたため、前橋市をはじめとする関東の光害を全く受けず、最上級の星空を堪能していたのだそうです。私は日頃の行いが悪いのかなぁ、と思った次第です。

5月16日(日) ニート彗星(2001Q4 NEAT)

 夕空にニート彗星が見え始めましたが、天気、体調、仕事などの都合が合わず、ずっと拝めないままでした。しかし、14日(金)は早く帰宅できたので、天候を気にしながらも遠征に出かけました。CSTの早川さんや太田の茂木さんたちは沼田方面まで足を伸ばす予定だそうです。私もそこまで行こうかと考えたのですが、我が家からだとICまでのアクセスが非常に悪いのです(どのICも)。伊勢崎まで行って高崎回りで沼田へ行くのも悔しい気がして、とりあえず赤城ICを目指しました。しかし、時間のことも考え、途中で通いなれた新坂平へ向かいました。

着いたときはほぼ快晴でした。NEATもプレセペの近くで結構良く見えていました。ところが機材を組み立て、ピントチェックが終わったころ、にわかに雲が湧き上がってきて濃い霧に包まれてしまいました。撤収を考え始めた22時ころになってなんとか雲が切れはじめ、一応NEATを見ることはできましたが、すでに高度が低く、情けない姿でした。
現地でお会いした群馬星の会の富田さんや新井さんと「きっと他は晴れているんだろうねぇ」などと話していたのですが、下山すると星が見えていました。案の定、沼田や二度上峠は快晴だったそうです。仕事の都合や天気予報を考えると、「大きなチャンスを逃してしてしまったな」と思います。

ついでに予定していたD70のファーストライトも、霧の中での30秒露出になってしまいました(一応、アップさせていただきます)。

本日26000HIT
霧の中でのNEAT彗星
D70 ファーストライト

5月12日(水)

 初めてデジタルカメラを購入したのが2000年10月。NikonのCOOLPIX880です。天体撮影ではコリメート式による月や惑星の撮影を中心に使用してきましたが、メインは一般撮影。このHPの画像や花、昆虫などのクローズアップ撮影でも重宝しています。
 しかし、運動会など動きのある被写体の撮影は苦手です。また、星座や星雲・星団の撮影にはほとんど使えません。2大彗星が近づいていることもあり、前々から一眼デジタルカメラの購入を検討していたのですが、今日NikonのD70が手元に届きました。
 天体写真ではCanonのEOS KISS Degitalの方がノイズが少なく、赤い参考星雲の描写に優れているなど、良い評判を耳にします。どちらにするかずいぶん悩みましたが、やはりメインは一般撮影ですし、レンズの資産を生かすことからもNikonを選択しました。早く扱いに慣れ、機能を十分に使いこなせるようにしていきたいと思います。
画像はペンタックス67で撮影したブラッドフィールド彗星(4/29)です。やっとスキャンすることができました。
4/29のブラッドフィールド彗星


5月06日(木)

 5月2日は金星が最大光度(-4.5等)をむかえました。天気の悪化が心配だったため、前日に撮影したり、訪れた親戚の方に見ていただいたりしました。きれいな三日月形が印象的だったようです。
 2日も薄雲があったものの、夜半前は晴れていました。ところが風邪が悪化してしまい、連休後半はほとんど寝てすごすことになってしまいました。関東地方では5日の皆既月食は曇りでまったく見られませんでしたが、晴れていても起きられたかどうか・・・
 夕空に見え出したニート彗星に備えて、体調を整えなければ!
05/01の金星

5月01日(土)

 昨日は透明度があまりよくなかったため、遠征はせずに自宅ドームからブラッドフィールド彗星(2004F4)を撮影しました。しかし、我が家からだと南以外は視界が悪く、おまけに彗星が昇ってくる方向にちょうど大きな枝垂桜があります。そのため、撮影できたのは03:40以降でした。ε-160+BJ-41Lの組み合わせ&Skysensor2000PCによる自動導入といつものお手軽撮影でしたが、空の状態が悪く、尾の構造はあまり描写できませんでした。今回の撮影に当たって、少しでも高い位置から撮影できるようにとε-160の取り付け方向を逆にしたため、25cm反射とはまったく反対の方向を向いているというへんてこな望遠鏡になっています。
 右の2枚の写真はドームから北東方向の様子です。桐生が岡遊園地の観覧車やバイキング、モノレールなどがみえます。枝垂桜のさらに右には母屋があるので、リニア彗星(2002T7)はまず見られません。
4/30のブラッドフィールド彗星 枝垂桜が邪魔・・・ 昼間の北東の様子
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