2004年2月29日(日)

 今日で2月も終わり。夜空も冬の冴えわたる透明感がなくなってきました。おまけに月も大きく(明るく)なってきてしまったので、メシエ天体の撮影も滞りがちです。今シーズンはもう撮り直しができそうにないので、年末に撮影したM42を追加しておきました。
 昨夜は大学の天文気象サークルの後輩たちがドーム見学に訪れてくれました。薄雲を通しての観察だったので、満足に見られたのは月と土星、木星だけ。オリオン座の大星雲でさえ、冷却CCDには写るもののまったく目には見えず。少し空の状態が良くなった夜半前でもM81がやっと確認できるくらいでした。それでも、若い人たちと天文についての話をたくさんすることができ、楽しいひと時を過ごせました。

 

2月26日(木)

 オートガイドのコツがつかめてきたと思いきや、撮影対象やガイド星を変えるとまたうまくいかなかったり、風が強いとダメだったり・・・。なかなかコンスタントにうまく撮影することができません。
 昨夜は風はなかったものの、透明度があまりよくありませんでした。今回の撮影対象はM106。南北に大きく広がっているので、写野を90度回転させて写しました。また、「どうせなら何か新しいことを」と思い、ガイド鏡に2倍バーローレンズをつけてみることにしました。そのためかどうかはよくわからないのですが、5分露出でも一応星が流れずに写っています。 撮影を開始した時刻が遅かったのでL画像だけですが、以前3分露光したものより淡い部分まで描写することができました。
25cmによるM106

2月22日(日)

 昨日は前橋市の生涯学習センターで、サイエンスインストラクターの会の本部役員会と指導者実技講習会がに出席しました。また、夜には桐生野外活動センターでの観察会にいきました。雲間から、あるいは薄雲を通しての観察になった時もありましたが、シーイングがよく、土星や木星、冬の星雲星団を楽しむことができました。観察会の後は先輩方に自宅ドームを見ていただき、アドバイスをいただくこともできました。いろいろ刺激を受けることが多くて、有意義な一日でした。
 画像はドーム内を見ていただきながら撮影したしし座のM66銀河です。風もなく、長焦点向きの日だったのですが、少しガイドミスが認められます。
25cmによるM66

2月18日(水)

 出張から早く帰れたので、今日もLINEAR彗星(2002T7) を撮影してみました。10.6cm屈折なら眼視でもわかるのですが、光害の中では双眼鏡では確認できませんでした。
 オートガイダーですが、Skysensor2000PCの設定やキャリブレーションの値を変更してみました。そのためかどうかはよくわからないのですが、今日は25cmでもまずまずのガイドができているようです。撮影したM81M109は、風が強くて星像が大きくなってしまいましたが「お風呂に入っている間に5分露出×10コマ撮影」なんてこともできそうで、かなりうれしいです。
2/18のリニア彗星

2月17日(火) 謎の移動天体?

 2月になり、夜の晴天率がぐっと下がってきてしまいました。昼間晴れていても、遠くの山がかすんで見えない日も多くなってきています。しかし、今日は安定した晴れ。月明かりもないので25cmニュートンで春の系外銀河を撮影しました。ところが、最近オートガイダーの調子が今ひとつです。望遠鏡のバランスが合いすぎて、わずかの風でもぶれてしまうことが原因のひとつのようです。
 ところで、右の画像は2月12日に紹介したM78付近の画像を一部拡大したものです。赤、緑、青の光点がわかるでしょうか?これはRGB画像を別々に撮影し、あとから合成したものなのですが、まるで移動する天体像のようです。気になっていろいろ調べてみたのですが、その正体は・・・。続きはこちらからどうぞ。

本日23000HIT

2月15日(日) 太田宇宙の会 宇宙展

 群馬県内でもハイレベルな方々の集まり「太田宇宙の会」による「第33回宇宙展」が太田市にある東毛学習文化センターで開かれました。ほぼ毎年行っているので、今回もお邪魔させていただきました。恒例となった天体写真の展示に加え、今回は太陽や金星の観察、アナグリフによる天体の立体映像が目を引きました。
会場入り口 写真の展示 アナグリフの投影

2月12日(木) M78星雲近くに新星雲出現

 いつものようにメールチェックをしていると、高校時代の地学部の先輩から転送していただいた VSOLJ ニュース (121)に「M78星雲の近くに新しい星雲が出現」という題名の興味深い記事がありました。調べてみるとアストロアーツや国立天文台のニュースにも載っています。「へぇ、新しい星雲なんてのがあるんだな。以前V838 Monのときもまるで新しい星雲だと思ったけれど、今回はアマチュアの、それも小口径望遠鏡による発見だったのか。」と驚きました。そして、1月にM78を撮影したことを思い出し、画像をチェックしてみました。すると、私が撮影した画像にもしっかり写っているではありませんか。そして、撮影日は発見者と同じ1月23日だったのです。
 これからは、撮りっぱなしではなく、画像のチェックも今まで以上に行わなければと思った次第です。
M78付近に現れた新星雲

2月10日(火)

 休日前なので今夜も写真を撮ろうと思ったのですが、ピントを合わせているうちに急速に雲が広がってしまいました。
 写真は2月8日のリニア彗星(2002T7)です。もっと露出をかければ尾の淡い部分が描写できるかもしれません。リニア彗星は現在、ぺガスス座γ(ガンマ)星のすぐ近くにあり、比較的見つけやすいはずなのですが、思ったよりは明るくなっていない印象を受けました。

2月05日(木)

 今日は天文雑誌3誌のうち、2誌の発売日。早速、購入しました。天文ガイドでは、気になっていたビクセンのカラーCCDカメラC004-3Mについての記事が興味深かったです。1日発行の月刊天文とは違った切り口で紹介されていました。
 星ナビではEOS Kiss Digitalや彗星核の謎といった記事が有益でした。さらに「リモート・テレスコープの真髄」は、今後の天文ライフに大きな影響を与えてくれそうでした。ここで紹介されている伊藤明彦さんの天体写真は本当に美しいです。今回相互リンクしていただきました。ぜひ伊藤さんのHPを訪れてみてください。

2月01日(日)

 今日から2月。冬の星空も撮り納めです。週末はバラ星雲馬頭星雲の撮影をしました。金曜日の晩は曇り空だったので、早々にお酒を飲んでしまいました。ところが、寝室に行ったら木星が見えているではありませんか。ねぼけた頭のままドームへ行き、南中を過ぎたバラ星雲を撮りました。冷却CCDでは全体が収まりきらないため、東側半分のみの撮影。そして、昨日になって西側半分を撮影しました。しかし、わずかなガイドミスが見受けられます。今までも何度となく撮り直しているのですが、あと一息がなかなかうまく行きません。今晩は天気が悪そうなので、今までの画像の中から比較的よいものを選んでモザイク合成をしてみました。

 1月28日にはニコンからデジタル一眼レフカメラD70の発売が案内されました。ニコン党の私にとっては待ちに待ったカメラです。天文適性も優れているようなので、テストリポートが楽しみです。
NGC2237 ばら星雲
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