いきさつ 
私は小学生の頃から天文が好きだったのですが、専門的に学んだことはほとんどありませんでした。「これからの天文学は物理分野が絶対必要になる」と思い、大学時代には教育学部の中でも物理系の研究室に進みましたが、天文関係の内容は直接的にはほとんど学びませんでした。
卒業後、しばらくしてのことです。天文雑誌に連載をなさっていた岡崎先生が私の母校に赴任なさいました。一度お会いしたいと思い、学園祭に顔を出したときに挨拶に行きました。しかし、そのときはただそれだけで終わってしまいました。
数年後、母校に大学院が設置されたときも、全く興味はありませんでした。
1998年の秋、高校時代の友人が現職で大学院に行き、岡崎先生の元で天文を学んでいたことを偶然知りました。そしてほぼ同時期に、県内の小学校で観察会を開いているときに、やはり岡崎先生の元で学んだ方に出会いました。研究内容を聞いてみると「百武彗星の偏光観測」だと言うではありませんか。そんなにおもしろそうなことができるの?と感じていた矢先、今度は経済的な面でも後押しがありました。現職で行く場合は内地留学扱いなので、給料はいただけるというのです。もちろん、入学金や授業料は自腹を切るわけですが、このことを知って現実的に検討してみる気になったのです。
しかし、希望したからと言ってすぐ入れるわけではありません。とにかく、来年度の募集時期になったら出願してみることにしました。


1999.09 出願&入学試験
出願に際しては、教育委員会の許可(と言うのでしょうか)が必要でした。志望の動機や研究計画など、必要書類を添えて出願です。
試験は筆記試験と面接です。筆記では専門分野から3問中2問を選択するようになっていました。問題1は「観察・実験の楽しさ」と「理科がすき」であることのギャップについて考え、その差を縮めるために方策について、問題2は鉱物標本の見分け方に関する設問、問題3は平成14年度から中学校の理科において「イオン」の内容が削除されるが、中和反応をどのように取り扱えばよいかを答えるものとなっていました。大学に行けば、過去の問題が閲覧できるようになっています。興味のある方は募集要項等もご覧ください。

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