ホームスター

 はじめに    2005.11.19

 
  「ホームスター」とは「メガスター」を製作された大平貴之さんが開発に関わっているセガトイズの家庭用プラネタリウムです。公式HPでは「世界初の光学式家庭用プラネタリウム」とうたわれていますが、星の位置はきわめて正確。教材用としても優れています。発売と同時に入手しようと考えていましたが、早々に売切れてしまい、ネットでは予約さえもなかなかできない状況が続いていました。先日、運良く近くのデパートで入手することができたので、簡単にレポートしたいと思います。

 外観・機能

 予想以上に小さいと言われている本体は、本当に小さいです。箱はおよそ たて17cm×横23cm×高さ23cm。
 本体は20cm四方に収まるほどで、片手でも持ててしまいます。
T 主な特徴
  1. 恒星原版
    これが心臓部。約10000個の星が投影できます。
    差し替え式。星だけのものと星座線入りの2種類が付属。
    05年12月には「南半球の星空」も発売。

    この差し替え式と言うのは、考えてみると私がかつて「おもしろ科学教室」で考案した「OHPシートを利用したプラネタリウム」と同じ発想ですね。
  2. 流星機能
    これはちょっと期待はずれ。同じ場所に同じ光が出現。
  3. 日周運動機能
    約12分で全天が一周
  4. タイマー機能
    15・30・60分で自動電源OFF。
  5. 「全国プラネタリウム解説コンクール」で優勝した高校生2人による解説CD「天文部の夏休み」(7分30秒)が付属。
  6. 電源 AC100V または単2アルカリ乾電池4本
U 操作

  右から
  1. ON OFF スイッチ
  2. 流星スイッチ
   3.
 日周運動スイッチ
      一度押すと北半球用。もう一度押すと反転(南半球用)。
     約12分で一周します。
  4.
 タイマー
     押すたびに15・30・60分の切り替え

全体像(右は解説CD)

操作部
 投影角度も変えられるので、天井に映し出すだけでなく、壁にも投影可能です。ただし、「角度を固定するためのつまみ(ネジ)」を「角度を変える時につまんで力をかける部分」と勘違いしてつまみを折ってしまう方もいたようです。お気をつけください。

 実際に使ってみて  

寝室の天井に映し出した様子。天井や壁は当然白ければ白い方がきれいです。投影距離は2m〜2m30cmが最適。
 
下から見た様子。明るい星がちょっと大きすぎる気がしますが、天の川の描写は見事。見飽きることがありません。
 
日周運動の様子。速さも適度で心地よいものです。星の軌跡が多少揺れていますが、回転自体にふらつきがあるような気がします。ただ、肉眼で見ている分には不自然さは全くないのでご安心ください。
補足
「三脚が動いたのかな」と思って頑丈なものに変えて何度も撮影しました。シャッターを切る際はリモコンを使い、床に振動が伝わらないようにじっとしていても結果は同じでした。しかし、私の撮影方法に問題が残っている可能性も否定できません。

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