2001.12.22(土)〜23(日)5号機&65cmの占有利用
今年度は利用回数がぐっと減ってしまいました。予約を入れても夏〜秋は天候に恵まれません。ダメでもともとと思いながら今回も二日連続で予約したところ、二晩ともほぼ完璧な空でした。
まずは22日の夜。使い慣れたはずの5号機+BT11Cです。シーズンのはじめはどうしても有名な天体に望遠鏡を向けてしまいます。でも、なかなか今までのものより明らかによいと言える画像は得られません。かといってLRGB用の画像を何枚も撮るほどゆとりもありません。そこで夜半過ぎからは、未撮像の天体を中心に白黒の2×2ビニングモードで、春の銀河をどんどん撮ることにしました。
隣の4号機では同じ群馬星の会の増田さんが撮像をなさっていました。仲間で一緒に楽しむひとときは格別でした。今夜は風も弱く、雲も明け方かでほとんど飛ばす、かといって透明度もよい最高の晩でした。あえて言うなら、谷川連邦をバックに固定撮影をする予定だったのですが、そこだけは雪雲がずっとあったことくらいでしょうか。
22日に撮像した天体画像(クリックすると、大きな画像で見られます)
M84 | M86 | M88 | M89 |
M90 | M94 | M98 | M99 |
NGC2403 | NGC4631 |
12月23日(日)
睡眠時間4時間ほどで仮眠室をあとにして大学の研究室に向かいました。昼食のサンドイッチをほおばりながら修論の執筆です。結局、いつもの時間に近い20時過ぎまで研究室にいました。その後、夕食を済ませてまた天文台へ向かいます。今夜は65cmを使っての惑星状星雲撮像が目的です。実は、研究中の食連星を撮ろうと思っていたのですが、今、無理してデータを集めてもそれを修論に生かすにはちょっと厳しいものがあります。それに、夏の間に65cmは再メッキをしているので、標準星の観測ももう一度し直さなければデータの価値もあまり高まりません。そこで、ちょっと趣味的な利用になりました。
研究員のKさんが「OVやHαのフィルター、使いますか。」とありがたいお言葉をかけてくださったので、すぐさまお願いしました。ちょうどCANでもHαの話題が出ていたので、ワクワクしながらの撮像になりました。それにしても65cm+AP-7の画角は狭いですね。5′角では見栄えのする銀河はほとんどがはみ出してしまいます。やはり狙い目は惑星状星雲でしょうか。あまり数多くとれませんでしたし、コンポジットもしていないものが多いので、65cmの割にはたいしたことのない画像ですが、ご覧下さい。
23日に撮像した天体画像(クリックすると、大きな画像で見られます)
M1(かに星雲) | M51(子持ち銀河) | M76(小あれい星雲) | M82 |
M97(ふくろう星雲) | NGC2261 (ハッブルの変光星雲) |
NGC2392 (エスキモー星雲) |
M104 (ソンブレロ星雲) |
| | トップページ | | | ぐんま天文台レポート | | | CCDカメラの画像 | | | 研究室だより | | |